FD活動報告
地方から未来を創造する
ジツガク、
No.1へ。
はじめに
南九州大学のFD活動は、平成21年度にFD推進委員会が発足して以来、FDにかかわる各事業の推進と情報公開、南九州短期大学FD推進委員会との情報共有を行っています。平成29 年度からは、SDの義務化に伴って新たに組織された南九州学園SD推進会議の一員として、職員資質向上委員会とも連携し、大学教育の質保証の充実化と発展のための基盤づくりが行われてきました。
令和2年度は、FD推進委員会からFD委員会へと委員会名を改称し、年度目標を、(1)教授方法の工夫・開発と効果的な実施や教員の配置・職能開発、(2)教育内容・方法等の改善の工夫・開発と効果的な実施、(3)短大FD委員会との統合や現行規程の見直し、として各種事業を実施し、大学の教学改革会議で適宜報告することとしました。
今年度に実施した事業は、「授業評価アンケートの実施(前・後期各1回)」、「参観授業(後期1回」、「FD講演会/研修会の実施(講演会のみ」、「卒業予定者満足度調査の実施(後期」で、何れも学園IR委員会と連携して行いました。実施した事業項目は例年と同様ですが、今年度は新型コロナウイルスによる影響で授業の日程や形態が年度途中で変更されたことから、アンケートへのウエブ調査の導入(前期はGoogleフォーム、後期はユニバーサルパスポートを利用)や参観授業のオンデマンド視聴学園教職員のみ一定期間のクラウド利用)など、その方法を大きく変えて実行しました。これを機に、授業評価アンケートにおいても、教員の授業方法に関する従来の設問に加え、学生の学修経験に関する項目を加えることにより、担当教員がその結果を有効に活用できるよう、また、学科毎の学生の学修状況を把握できるよう改善を図りました。
以上のように、本年度のFDは、新型コロナウイルスの教育現場への影響に対応した活動となりましたが、今後も社会や学生の変化に応じて、まだまだ改善すべき点や、さらなる充実を図る余地は十分にあると思われます。次年度以降の本学FD活動の充実と発展に、この報告書が役立てば幸いです。
最後に、令和2年度のFD推進活動にご理解とご協力、また貴重なご意見をいただいた全教職員の皆様、そしてFD活動の改善と発展のために真摯に協議検討し、最後まで本報告書の作成を担ってくださったFD推進委員の皆様に、心から感謝申し上げます。
令和3年3月
令和2年度南九州大学FD推進委員会
委員長 山口健一
令和2年度 南九州大学FD推進委員会委員
(部門内五十音順)
環境園芸学科 | 管理栄養学科 | 食品開発科学科 | 子ども教育学科 | 教養・教職センター |
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山口 健一 | 村上 真珠美 | 岡崎 善三 | 酒井 喜八郎 | スモール・ブライアン |
大学院 | 事務局(宮崎) | 事務局(都城) |
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岡島 直方 | 赤木 裕美 | 水渕 美香 |
FD活動関連リンク
今後のFD活動について
令和2年度のFD活動では、本学で新たに発足した教学改革会議の中で進捗を報告、検討を行った。その中で、学外のFD情報を学内のグループウエアを利用して発信することを始めたが、その内容や結果を教職員の間で共有化するシステムの構築が必要となっている。
また、教学改革指示として挙がった「ティーチングポートフォリオ」について、研修会の開催等を含めてFD活動の一環として次年度に取り組むこととする。
今後のFD活動の在り方として、此れ迄の各事業や取り組みが形骸化しないよう、絶えず検証を行うとともに、新しい活動や企画を積極的に考案、実施し、FD活動を推進させることが重要であると考えられる。