記録することで学ぶ子どもとのふれあい方 -記録から発見や知見につなげ、課題を解決する- 【子ども教育学科】瀬山之内 幹 准教授

障害の重い子どもたちが思わずふり向き、パッと手を出したくなるようなおもちゃの開発を行っています。この3年間はコロナ禍で人と接する機会が少なくなった障害児施設等の子どもたちに、ポケットオルゴール(ポケットに入れて歩きながら聴くことができるオルゴール)を製作し、贈る活動を行ってきました。
ゼミでは実際に子どもと接し、その時の記録(記述)から、よりよい関わり方を案出する学びを行っています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

39年間、特別支援教育に関わってきました。その間、忠実に守ってきた2人の恩師(故人)の言葉があります。一つは学生時代、医師であった教授から言われた「記録をとることは医学でも教育でも大事だよ。初めての事例であってもちゃんと記録を残しておけば、同じような事例が後から2例、3例と報告された時に新たな発見や知見につながることもある」です。二つ目は初任校の校長の「教員は転勤がある。赴任した学校で出会う子どもたちは、それぞれ異なる課題や問題を抱えている。それを解決するのが教師の役目だ」という言葉でした。
記録をとること、出会った子どもたちの課題を解決すること、この二つのことを忘れず教育実践の研究を続けています。