約98%の学生が骨の栄養不足? -魚でビタミンDを補う方法- 【管理栄養学科】小川 恒夫 教授

ビタミンDは健康な骨を維持するのに必要なビタミンで、不足すると骨軟化症、くる病に罹りやすくなります。学生の血中ビタミンDを測定したところ、なんと96名中94名がビタミンD不足という結果となりました。
ビタミンDは青魚に多く含まれています。そこでゼミで、サバ、イワシ、サンマのいずれかを1日1回、2週間にわたって食べるという実験を行ったところ、血中ビタミンDは1.2倍に増加しました。この研究を通じて、魚を摂取することの大切さを認識し、卒業後の患者への栄養指導に活かしてもらえたらと思っています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

どんな薬にも副作用の危険がありますが、薬に頼らず、食事の管理で予防できる病気もあります。病気になってから治すのではなく、罹らないように食事に気をつけることが大切と考えています。
3大栄養素・ビタミン・ミネラルなどの摂取量を変えることで、血液検査や体格、体組成がどう変化するか、実験を通して食事管理の重要性に気づいてもらいたいです。
管理栄養士は患者とのコミュニケーションが大切です。勉強だけでなく、部活やアルバイトなどで、コミュニケーション能力を高め、また、一生続けられる趣味を見つけて、充実した大学生活を送って欲しいと思っています。