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令和6年度卒業式・修了式を挙行しました

 2025年3月14日(金)、シーガイアコンベンションセンター 4階「蘭玉」にて、南九州大学・大学院・南九州大学短期大学部の卒業式および修了式が挙行されました。今年度の式典は、卒業生・修了生に加え、ご家族や教職員も会場で直接参加できる形式で実施され、さらに、学生スタッフや卒業生を祝福しに訪れたOBの姿も見受けられました。

 本年度は、学部生180名、大学院生2名、短期大学部生45名の計227名が、それぞれの新たな道へと踏み出しました。

 式典では、学位記授与に続き、中瀬昌之学長より卒業生へ式辞が述べられました。

学長式辞

<抜粋>

さて、これから新しい道を切り開きながら進んでいこうとする卒業生のみなさんに、私から一つの言葉をお贈りします。それは「目の前にあることを感謝する」という言葉です。

みなさんはどのようなときに感謝の気持ちを持つでしょうか。
人から親切にされたり、親身に世話をしてもらったりしたとき、また人から贈り物をいただいたときには自然に感謝の気持ちを持つことと思います。また、もし心が弱っているときに家族、友人、同僚から温かい言葉を掛けられると感謝の気持ちが湧くことでしょう。

私が申し上げる「目の前にあることを感謝する」とは、現状にまず感謝するということです。
私たちは自分や周りの環境には足らないものや必要なものがあると常に考えがちです。自分が置かれている環境で足らないものに目を留めれば限りがありません。欲するものを挙げ始めると尽きなくなることでしょう。もちろん満足でない現状を打開したり改善できたりすることについては、変えるための努力を重ねることが重要です。

学長式辞全文(PDF)

 引き続き、宮崎県商工会議所連合会会頭・米良様より来賓祝辞が贈られ、来賓紹介および特別表彰が行われました。

 その後、大学・大学院・短期大学部の総代がそれぞれ答辞を述べ、令和6年度の卒業式は締めくくられました。

答辞 ー 大学 ー

健康栄養学部 食品開発科学科 卒業生総代 長谷川 千尋さん

<抜粋>
4年前、私たちは先輩方と合同での入学式を迎えました。あの日、雨が降りしきる中、不安と期待を胸に、新たな一歩を踏み出したことを今でも鮮明に覚えています。大学生活がどんなものになるのか、胸を躍らせながらも、見えない未来に少し戸惑いを感じていました。<中略>
そして今日。空を見上げると、また雨が降るかもしれません。しかし、4年前の私たちとは違います。あの時、私たちは雨に戸惑い、足を止めることもありましたが、今、私たちはその雨がもたらす意味を理解しています。雨は新しい命を育み、土を潤し、未来へとつながる芽を生み出すものです。これからの人生、必ずしも晴れの日ばかりではないでしょう。しかし、雨の中を歩んだからこそ見える景色があるはずです。人生に降りかかる雨を、私たちは自信を持って乗り越えていきます。

答辞 ー 大学院 ー

園芸学・食品科学研究科
園芸学専攻 修了生総代 野間 将義さん

<抜粋>
私が取り組んだ研究は、待機型の寄生をするとても珍しい生態のセスジハリバエという昆虫の生理生態に関するものでした。この生態を持つ昆虫を研究している例は、世界を見渡してもほとんどなく、情報がまったくないところからの出発でした。最終的にいくつもの新しい知見を得ることができましたが、道のりは決して一筋縄ではありませんでした。<中略>
こうして修士課程の一年目は思うような結果が得られず、焦りや不安を覚えたこともありました。それでも私は粘り強く観察を続け、試行錯誤を繰り返しながら、二年目の後半で成果が得られるようになりました。学会で発表した際の国を超えての学術交流は、貴重な経験となりました。必死に考え試行錯誤したあの時間は無駄ではなかったと確信し、自分でも成長できたと実感しました。

答辞 ー 南九州大学短期大学部 ー

国際教養学科 卒業生総代 後藤 麻友さん

<抜粋>
私が最も成長を実感したのは、アメリカでの語学留学です。一年次後期に単位認定留学制度を利用し、三ヶ月間アメリカで学びました。はじめは、文化の違いに戸惑いましたが、留学前に授業で学んだ異文化理解やホスピタリティの知識が大いに役立ちました。留学を通じて、語学力の向上だけでなく、視野が広がり、国境を越えた多くの貴重な出会いにも恵まれました。そして、自信を深め、新たな目標を見出すことができました。留学で得た経験と学びは私にとって大きな財産であり、一生の宝物です。

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