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南九州大学地域連携公開講座「野鳥とのふれあいで宮崎の自然を学ぶ~第2回(屋外観察会)」を実施しました。

 宮崎に生息する野鳥や自然環境に関する座学及び屋外における観察を行う南九州大学地域連携公開講座「野鳥とのふれあいで宮崎の自然を学ぶ~第2回(屋外観察会)」を都城で開催しました。今回も会場に来れない人が自宅で鳥の観察が楽しめるようにオンラインでの参加も加えたハイブリッド開催としました。

野鳥とのふれあいで宮崎の自然を学ぶ~第2回(屋外観察会)

 3月14日(日)午前8時30分~10時30分、多目的広場周辺~川の駅周辺(都城市)において、「日本野鳥の会宮崎県支部(岩切 久支部長)」の協力を得て実施、36人の参加がありました。

 受付では前回に続き、体温測定や手指消毒など感染予防対策に協力をいただきました。始まりの会では挨拶のあと、日本野鳥の会宮崎県支部スタッフの自己紹介と野鳥観察についての話があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。総合案内役の同会 中原 聡会員(「金御岳サシバカウンターズ」代表)に続き、いくつかのグループに分かれて観察スタート!当日は天気もよく、春爛漫の大淀川沿いの観察コースに期待が膨らみます。早速、「清流の宝石」とも呼ばれる「カワセミ」があらわれ、あちこちに歓声が上がりました。

 川向こうには菜の花畑が広がり、「揚げひばり」(空高く舞い上がって鳴いているヒバリの意味)の囀りも聞こえます。水面には水鳥の「オオバン」が器用に潜っては餌となる水草を食べています。そのうち、いくつかのグループから「ホオアカ」「ホオジロ」、「キセキレイ」に「ハクセキレイ」、「カワラヒワ」や「キジバト」の群れなど次々に観察の報告があがり、ところどころでスタッフが鳥の図鑑を示しながら説明を加えたり、質問に答えたりしています。下流の橋の下には冬鳥の「ヒドリガモ」の集団が陸に上がって休んだり柔らかい青草を啄んだりする様子が見られました。終了前には猛禽の一種である「オオタカ」が青空を悠然と飛んでいる姿も観察でき、参加者も大満足の様子でした。

 今回観察会場となった大淀川沿い約400メートルの範囲で観察できた野鳥はなんと35種類。これらの鳥は、主に渡り鳥や留鳥(1年中滞在する鳥)として、それぞれ生息域や食性を分け合い食物連鎖の役割を担いながら暮らしており、大淀川沿いの自然は多くの野鳥にとって暮らしやすい環境であることが分かりました。

~参加者の感想~

  アンケート回答者全員が「とても楽しかった。また参加したい」と回答し、以下の感想が寄せられました(原文のまま)。

・自然にふれて鳥を観察でき、貴重な時間を過ごしました。

・たくさんの鳥を見ることができ、見分け方・特徴なども丁寧に説明してもらって楽しかった。

・地元でこのような機会をいただいて感謝、感謝です。見過ごしていた鳥たちがこんなに沢山いるなんて、、。生活の視点も変わっていきます。

・天気が良くて健康的で素晴らしい観察会でした。(複数名)

・楽しくてワクワクしました。ありがとうございました。

・容姿を確認できるととても楽しかったです。声から鳥の種を分かるようになりたいと思ったため、勉強したいと思います。1回目の座学にも参加したかったです。

・初めての方が『映像ではよく見ていたが、実際に自分の目で見るのは違っていて、大変良かった』と言っていたことに感動した。今後もこのような講座を続けてほしい。

 

 南九州大学地域連携公開講座「野鳥とのふれあいで宮崎の自然を学ぶ」は、昨年(宮崎キャンパスにて実施)に続き、座学と屋外観察会の二段構えで実施しました。座学では野鳥に関する知識や情報の提供、野鳥と自然環境保護の重要性を学び、屋外観察会では宮崎の野鳥の生息状況を目と耳で体感しました。身近なところで、懸命に生きている野鳥に関心を寄せることで、宮崎の自然保護の重要性や必要性を感じる貴重な機会となりました。

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