環境園芸学科
造園ガーデニング実習Ⅰで『草地管理機特別実習』
8月18日(火)、造園ガーデニング実習Ⅰにおいて、草地管理機特別実習(都城キャンパスグラウンドにて)が行われ、造園ガーデニング実習Ⅰの受講者38名、教職員6名の44名が参加しました。
講師として、南九州沖縄クボタの方々を招聘しました。
今回の特別実習の目的は、主に3点です。
- 1. 本学にない草地管理機の使用体験をする。
- 2.省力化と安全性の向上が必要となる、原因/背景を理解する。
- 3.1と2を基に、造園業務の作業マネジメント/リスクマネジメントの向上を図る。
使用する機械は、①乗用草刈り機(2台)、②ラジコン草刈機(1台)、③スイング式のり面草刈り機(1台)の3種4台です。
まずは、南九州沖縄クボタの田中講師より、各機械の特徴が説明され、機種ごとに3班に分かれ実習を行いました。
① 乗用草刈り機・・・刈り取り/集草/排出の3役を1台で行えます。23馬力ディーゼルエンジンで、湿って重い草や密度の高い草も力強く刈り取ります。
② ラジコン草刈機・・・スマート農業機械に分類される機械の一つです。ラジコン作業なので斜面に立つことなく、安定した場所から機体を操作できます。安心、楽々、ほこりの影響から離れて快適に草刈作業できます。太陽光パネル管理や林業現場などで活躍しています。
③ スイング式のり面草刈り機・・・最大利用傾斜は50°で、硬い草や障害物に当たると刃が逃げて馬力ロスや刃こぼれを防ぐフリー刃を使用。また、上下合わせて4枚の刈刃が草を細かくカットするので、集草不要です。
学生達は、乗用草刈り機での刈り取り体験はありましたが、1台で刈り取りから排出までを行えるタイプの使用は初めてでした。操作性の容易さと一連の作業時間の早さに驚いていました。また、刈り取り時の操作ミスによる事故を防ぐ為の安全装置にも、関心を寄せていました。
ラジコン草刈機は、遠隔操作なので、操縦者は日陰に入り、安定した環境で実習を行うことができました。
スイング式のり面草刈り機は、草刈時の石の飛散なども抑えられている、安全性の高い機械だと感じました。
今回の特別実習では、本学に有しない草地管理機械を操作/体験できた貴重な時間となりました。
学生たちは、機械の作業力を体験し、従来機との作業効率を比較し、人件費削減や作業エリアの選択と集中(どちらも作業マネジメントの内容)について意見を出し合っていました。
今後も、学生にとって有意義な内容を提案していきたいと思います。
【謝辞】
実習の講師としてご尽力いただきました、株式会社南九州沖縄クボタの皆様方にお礼申し上げます。