環境園芸学科 国際交流(国際貢献)
地域景観学研究室がフランスにて研修を行いました
環境園芸学科の地域景観学研究室では、研究室活動の一環として、フランス庭園とイギリス庭園、イスラム庭園の作庭デザイン、また都市軸とアイストップの構成とその効果の理解、そしてコンケーブ地形による景観の質向上効果の理解のためにフランス・パリと近郊での研修をおこないました。
3月6日から12日まで6泊7日の日程で実施し、4名の専攻生が参加しました。
フランス庭園(平面幾何学式)としては、パレ・ロワイアル庭園、チュイルリー公園、ヴェルサイユ宮殿庭園、リュクサンブール公園等を訪れ、認知科学的な視点から、幾何学式庭園が、整形的に作庭されているのではなく、整って見えるような視覚効果が意図的にふんだんに適用されていることを学びました。
イギリス庭園(写実風景式)としては、シャンゼリゼ公園、プチ・トリアノン庭園、ビュット・ショーモン公園等を訪れ、人工的に自然風景や農村風景を構成する手法を学びました。本当に自然らしく見えるのですが、計算されたうえでの造園であることが不思議に思えます。
イスラム庭園(四分割式)としては、パリ・モスク庭園を訪れ、偶像崇拝の禁忌からアラベスク模様が描かれていることや、乾燥地である為に貴重な水をオアシス的に導水していることなどを学びました。異次元の空間構成にみんな驚きました。
世界6大庭園様式の内の3様式を実際に訪問して一挙に学ぶことができました。残りの3様式の内、日本庭園(象徴的縮景式)は既に学んでいますので、後は中国庭園(神秘的風景式)とイタリア庭園(露壇式)を学ぶ機会を持ちたいと考えています。
その他、引率の平岡教授の共同研究者で、フランス在住歴10年余の水真洋子氏とも面談し、生きたフランスの造園事情を伺いました。