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環境園芸学科 国際交流(国際貢献)

中国・上海における学外研修について Vol.2

環境園芸学科の2年生9名が、学外(国外)研修として、平成31年3月6日から5日間の日程で中国上海市を訪問しました。このプログラムは学生の学識向上、国際交流を目的とし、隔年で実施しています。

平成31年3月8日、上海交通大学を訪問し交流しました。
上海交通大学は中国で最も古い歴史を持つ名門大学の一つで、理科系総合大学です。卒業生には有名な政治家や学者、エンジニアなどが多く、江沢民全国家主席の母校としても有名です。
今回は、この上海交通大学設計工院の园林科学与工程系の王雲教授(学科長)、王玲准教授(副学科長)、李玉紅准教授らとの学術交流を通して研修を行いました。
午前中に広大な敷地のキャンパスを見学しました。キャンパス内の博物館では中国や上海交通大学の歴史、偉人たちについて説明をしていただきました。
上海交通大学のキャンパス内には当校との交流事業にて作庭した日本庭園があります。この庭園を9名の学生で剪定をはじめ管理作業を行いました。上海交通大学の方々から大変喜ばれました。 午後からは、上海交通大学設計学院にて、当校の、関西教授が『ランドスケープ 過去・現在・未来』という題目で講義。上海交通大学の大学院生や上海の若手ランドスケープアーキテクト、本学の学生が聴講しました。中国の山水思想と日本庭園の自然思想、そこから日本のランドスケープ(造園空間)設計がどのように受け継がれていったのか、また、関西教授ご自身が設計した実例をもとに解説しました。
その後、上海交通大学設計学院の李玉红准教授に『上海のランドスケープの現状とその特徴』と題して講義していただきました。上海の都市緑化開発のスピードやその手法、公園がどのように整備されてきているのか、とても分かりやすく解説していただきました。
上海交通大学設計学院のホームページに今回の訪問について記載されています。

訪問の後、古い街並みを再開発して、若者や観光客に人気のスポットとなっている新天地を見学しました。また翌9日は、世界遺産である豫園(中国庭園)とその周辺や、古い街を整備した外灘、黄浦江西岸の公園、上海のランドマークである東方明珠電視塔のある地域など、上海の造園空間をたくさん見学しました。
今回の国外研修に参加した学生は、「自身がイメージしていた中国・上海とは違っていた」「スケールの大きさや整備のスピードがすごい」「デザインや技術が進んでいる」と驚きもありましたが、日本の良さも再発見できるなど貴重な体験を得ました。

世界遺産の豫園(左)とその周辺(右):教授たちに解説してもらって中国の庭園やまちなみ景観について視察

古いれレトロな雰囲気漂うまちなみを再整備して、人気の観光スポットにした新天地を視察