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管理栄養学科 地域貢献

木城町と南九州大学との包括的連携事業成果発表会を開催しました

平成28年度から木城町と南九州大学との包括的連携事業が行われています。昨年度は、総合交流センターリバリスでの成果発表会でしたが、今回2回目となる発表会は、平成30年5月19日土曜日、スポーツ合宿&団体宿泊施設『いしかわうち』にて関係者約80名の参加で実施されました。このスポーツ合宿&団体宿泊施設『いしかわうち』は、平成24年3月に閉校となった石河内小学校の校舎を改築し、団体宿泊施設として平成26年7月にオープンし、近隣には、緑の中の静かな環境で絵本を楽しめる「木城えほんの郷」や「孤児の父」石井十次が児童救済のため設立した孤児院、「文豪」武者小路実篤が理想郷を求めた「新しき村」があり、雄大な自然と懐かしい学校の面影が残る心温まる静かな環境にある施設です。

まず、木城町から半渡英俊町長、南九州大学から寺原典彦学長の挨拶の後、協定締結及び発表会の概要説明が行われました。

それに引き続き成果発表では、南九州大学の3人の教員が取り組みや成果を披露しました。まず、このスポーツ合宿施設「いしかわうち」『アスリートメニューのパターン化』及び『モニター合宿』に関する事項と題して健康栄養学部管理栄養学科の山内美智子准教授から、ヒトの健康に対して機能性が期待されている「木城ミルキーみそ」を使った特色ある木城町ならではの合宿メニュー開発からパターン化、さらにはモニター合宿へのサポートに至る発表が行われました。

次に、健康栄養学部管理栄養学科の竹之山愼一教授から木城町産の農畜産物を活かした特産物を開発することを目的として、「木城ミルキーみそ」を活用し、従来販売されている「万能たれ」の更なる改良や、豚肉を漬け込み商品化に向けた「豚みそ漬け」の改良に関する取り組みの発表や「ジビエ」の有効利用への今後の検討事項等が発表されました。

最後に平成29年度からこの事業に参加されている環境園芸学部環境園芸学科前田隆昭准教授から『木城町の特産化を目指すオリーブの育成に関するアドバイス』と題して、現状の取組や課題についての発表が行われました。

3人の教員の発表後、『アスリートメニューのパターン化』からアスリート食の中の『合宿メニュー』ということで炭水化物の多い高エネルギー食の朝食・昼食(弁当)・夕食を1つのセットとした、3パターンの展示の公開が行われました。3パターンの特徴として、ミルキーみそを使った夕食メニューの千切り大根等が入っているスポーツ版ハンバーグやチキン南蛮、カレーから選べるというのも利用者にとっては魅力ではないかと思います。

また参加者には、昼食を兼ねて、ハンバーグ、チキン南蛮、カレー、「木城ミルキーみそ」を用いた「豚みそ漬け」の焼き肉、開発途中の「ミルキーみそ入りアイスクリーム」等の試食会を行い、成果発表会に参加した皆様に大変喜んでいただきました。

平成30年度も包括的連携協定の目的に沿うよう、本学の教育や研究活動の発展、木城町の地域振興及び活性化に向けて更なる包括的連携事業に取り組んで行きたいと思います。