食品開発科学科 大学院研究科
南九州大学大学院 内田さん(M2)が学会発表
南九州大学大学院2年生・食品微生物制御研究室(指導:長田教授)の内田丈聖さんが、8月24日から26日までの3日間にわたり、京都女子大学で開催された「日本食品科学工学会第70回記念大会」において、研究成果をオーラルプレゼンテーションとポスターセッションで発表しました。内田さんの研究は、宮崎県特産の日向夏を用いたジュースの品質向上に焦点を当て、ジュースの美味しさ、色合い、香りを維持しながら腐敗を防ぐための最適な加熱殺菌条件を検討しました。
本学会での発表は昨年の西日本支部大会(鹿児島大学)に引き続き2回目となります。やはり、全国大会は支部大会とは異なり、多くの聴衆が集まり、プレゼンテーション中には数多くの質問や意見が提出されました。質疑応答の中では、「pH3.1の緩衝液中での耐熱性値に関する追加検証の提案」や「加熱殺菌条件の緩和が、日向夏ジュースの味や香りにどのような科学的変化をもたらしたのか」についての質問も多く寄せられ、今後の研究に活かせる貴重な意見を聞くことができました。
内田さんは「この研究を通じて、高品質な日向夏ジュースの開発に貢献できたことは非常に光栄であり、今後も地域の方々に喜んでいただける研究に取り組んでいきたいと考えています。また、宮崎農協果汁(株)様の研究支援と食品微生物制御研究室の長田先生の指導に支えられ、本大会で研究成果を発表できたことは、非常に貴重な経験であり、大いに学びとなりました。」とコメントしました。