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食品開発科学科 地域貢献

【食品開発実習Ⅲ】~ 地元資源を生かした新しい挑戦~

食品開発科学科の3年後期では、必修科目「食品開発実習Ⅲ」において、実際の食品開発プロセスに携わりながら、幅広い知識とスキルを身につけています。今年度のプロジェクトでは、地元の豊富な資源を活かし、株式会社栗山ノーサン様(都城市)から提供いただいた豚皮と豚のほほ肉を使用して「レトルトカレー」の開発に挑戦しています

過去の実績と今年度のテーマ

これまでの取り組みでは、ジャパスタンカレー「木の子たちかれー」「栗のポタージュカレー」といった商品が生まれ、地域や学内で好評を博しました。今年度は、地元企業との連携を深め、新たな挑戦に臨んでいます。

素材の選定と苦戦からの成長

初めての試みとなる豚皮と豚のほほ肉。最初は見かけることが少ない部位に戸惑いましたが、試作を重ねるごとに素材の良さが見え、アイデアも次第に湧きやすくなりました。このプロセスを通じて、学生たちは新たな食材へのアプローチや開発のポイントを学び、実践的なスキルを磨いています。

各班の取り組みと挑戦

現在、各班はそれぞれ独自のコンセプトとターゲットを設定し、試行錯誤を繰り返しながら理想の味や栄養のバランスを求めています。グループワークの中でアイデアの共有や協力が重要となり、実際のプロフェッショナルのようなチームワークを築いています。

今後の展望

「レトルトカレー」の商品化を目指して、学生たちはクリエイティブなアプローチと研究熱心な姿勢で挑戦を続けています。地元の食材を使用することで、地域資源の有効活用と地域社会への貢献を目指し、地元企業との協力を通じて学びと成長を達成しています。

食品開発実習Ⅲは、学生たちにとって実践的な経験を提供し、将来のキャリアに活かす一翼を担っています。地元資源の有効活用や連携を通じて、食品開発における新たな可能性を追求する大学の姿勢を形にしたプロジェクトです。

学生の感想

学生たちから寄せられた感想には、新しい挑戦へのワクワク感や自由なアプローチに対する喜びが表れています。

「試したいことを自由にさせてもらえるので失敗もあるけど楽しい」

「レトルトにすると風味や具材の形などが変わるので製品化する難しさを感じる」

本プロジェクトは、学生にとって実際の製品化プロセスが食品の風味や形にどのように影響を与えるかを学び、実践的な知識を得る機会となっています。

今後のプロジェクト

プロジェクトはこれからも進みます。今後は、各班が自分たちの製品について最終仕上げのレシピとパッケージデザイン案を考案し、その後、各班がプレゼンテーションを行います。最後には、学生たちの投票で1番人気のカレーが選ばれ、商品化を目指します。

地元企業である株式会社栗山ノーサン様との協力を通じて、地元の畜産資源を有効活用し、新たな商品を生み出すことで地域課題にも取り組んでいます。学生たちがプロジェクトを通じて培ったスキルや経験は、将来の食品業界や地域社会への貢献につながることでしょう。

食品開発科学科は畜産資源の有効活用やフードロスなどの課題に取り組み、食のスペシャリストを育成することを使命としています。今後も地域社会に対する貢献を重視し、実践的な教育を提供していく所存です。株式会社栗山ノーサン様との連携を通じ、地域資源を最大限に生かし、創造的なアプローチで問題解決に挑む学生たちの姿勢に大いに期待しています。