管理栄養学科 地域貢献
公開講座「気になる減塩を学ぶ」を実施しました。
南九州大学健康栄養学部管理栄養学科「臨床栄養学1研究室」では、一般の方を対象に、
「無理なくできる減塩の工夫」について体験しながら学べる公開講座を研究生と開催しました。
日時:9月9日(土)10時~13時
会場:南九州大学本館1階 臨床栄養学実習室
講座の内容
講座では、参加者の血圧測定・食事摂取状況調査・塩分摂取チェックシートの記入などを行った上で、高血圧予防のための減塩に関して実演を交えた情報提供や参加者同士の情報交換を行いました。
味噌汁の飲み比べ体験では、顆粒だしで作った味噌汁、かつお節から出し汁を取って作った味噌汁、即席の味噌汁の3種類の飲み比べを行ってもらい、だしの種類で味が大きく変わることを実際に体験してもらいました。また、塩分濃度計を用いて、実際にどのくらいの塩分が入っているのか、数値でも見てもらいました。
減塩の工夫を紹介
講義内でも紹介した「減塩の具体的な工夫」について紹介します。
- 汁物や麺類の汁は残しましょう。
汁物には食塩が多く含まれています。汁を半分以上残しましょう。 - 食塩の多い食品は控えましょう。
漬物や練り物、ハムなどの加工食品、インスタントラーメンには、多くの食塩が含まれます。毎食食べる分だけ、取り分けたり、個数を決めたりしましょう。減塩対策に繋がります。 - 醤油やソースなどの調味料は、「かける」から「つける」に変えましょう。
調味料を食材に直接「かける」を「つける」に変えることで、少量で済み、量も調節することが出来ます - 酢や香味野菜を献立にとりいれましょう。
独特な香りや辛味、酸味が料理のアクセントになり、薄味でも美味しくなります。
最近では、スーパーなどで「減塩調味料」をよく見かけるようになりましたが、まずは、汁物や麺類の汁を残したり、塩分の多い食品を控えるなど「薄味に慣れる」ことが重要です。
参加者は積極的に質問を出されるなど、真剣な様子で講座に取り組んでいました。次回に向けた各自の行動目標を決め、和やかな雰囲気のもと終了しました。
講座を通じて、参加者は実践的な減塩の工夫を学び、自身の生活に取り入れる一歩を踏み出せたのではないでしょうか。次回も地域の健康づくりに寄与する様々な情報を提供したいと考えています。
第2回の講座は11月11日(土)です。