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食品開発科学科 地域貢献

大学生たちへ「味覚の授業」を提供

 2024年5月8日、宮崎県の食育団体「IKUMI」の講師、竹井倫世氏を迎えて、大学生向けの特別講義「味覚の授業」が開催されました。このプログラムは通常、小学生を対象にしていますが、当大学では食品開発科学科の2年生に向けたカリキュラムの一部として、昨年から実施しています。目的は、学生たちの食に関する知識を深め、地元食品業界との連携を促進することです。

 竹井氏は地元宮崎で複数の飲食店を運営する傍ら、食育ティーチャーやみやざきブランドアンバサダーとして宮崎県産食材の魅力を広める活動も行っています。この日の講義では、基本的な五つの味(酸味、苦味、塩味、甘味、うまみ)を、コーヒーやだし汁を用いて比較する実験を行いました。

 また、竹井氏は食べ物の味が、味覚だけでなく嗅覚や触覚、そして個人の経験や情報、さらに心情によってどのように感じられるかを説明しました。加えて、宮崎が高い食糧自給率を誇る地域であることを例に、「より多くの人に『宮崎県産の食材はなぜおいしいのか』ということを伝えるためには、五味を使って語ることが重要」と強調しました。

 参加した学生、篠原彩人さん(鹿屋中央高校出身)は、「味の比較を通じて、食べる楽しみを実感できた」と感想を述べています。