子ども教育学科
不登校・発達障害サポーター認証プログラム スタート
不登校や発達障害に悩む子どもたちを支援する人材を育成するプログラム
南九州大学では、不登校や発達障害に悩む子どもたちをサポートできる人材を育成する「不登校・発達障害サポーター認証プログラム」を提供しています。このプログラムを通じて、高度な専門知識と指導法を習得し、最終的には准学校心理士の資格を得ることができます。
履修する科目
子どもの心理理解や援助法の科目
- 発達心理学
- 教育心理学
- 臨床心理学
- 教育相談
障害児理解と指導法の科目
- LD・ADHD等教育総論
- 障害児教育入門
- 障害児保育
- 自閉症児等教育総論
- 特別支援教育
子どもとかかわりながら学ぶ体験活動の科目
- 子ども支援地域活動
特別支援学級、放課後デイサービス、青空ラボ教室等での体験活動
※青空ラボは、学校に行きづらさを感じる児童生徒の学びの場で、学内に設置されています。
プログラムの背景と必要性
文部科学省のデータによると、不登校児童生徒数は10年連続で増加し、過去最多となっています(2024年)。また、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習や行動に困難のある発達障害の可能性が指摘されています(2022年)。このことから、保育園や幼稚園等でも特別な配慮が必要な幼児が相当数存在していることがわかります。
さらに、「令和の日本型学校教育」を担う教師に求められる資質能力として、「教職に必要な素養」「学習指導」「生徒指導」「ICTや情報の利活用」に加えて「特別な配慮や支援を必要とする子供への対応」が挙げられています(中央教育審議会 2023年)。
このような状況を踏まえ、不登校や発達障害のある子どもへの支援ができる専門的な知識やスキルを身につけた保育士・幼稚園教諭・小学校教諭を養成するために「不登校・発達障害サポーター認証プログラム」をスタートさせました。
准学校心理士とは?
准学校心理士は、学校生活における様々な問題に対して子ども自身、子どもを取り巻く保護者や教師、学校に対して、心理教育的援助サービスを行う資格で、日本学校心理会の「学校心理士」に準じています。通常は、特定の科目を履修することで准学校心理士の資格を得ることができますが、南九州大学の子ども教育学科では独自に9科目を加え、不登校や発達障害にかかわる専門性を習得した准学校心理士を養成します。