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環境園芸学科 大学院研究科 地域貢献

珍しい昆虫「ヒラズゲンセイ」を採集  大学院生 野間将義さん

南九州大学大学院園芸学専攻、園芸昆虫学研究室のM2(修士2年生)野間将義さんが、2024年6月30日に宮崎県小林市の里山で、非常に珍しい昆虫「ヒラズゲンセイ」を採集しました。

ヒラズゲンセイとは?

野間さんが採集したヒラズゲンセイ

ヒラズゲンセイは、西日本を中心に生息する昆虫で、成虫は6月から7月頃に見られます。主に森や林に生息していますが、木材加工場など人里に近い場所でも発見されることがあります。この昆虫は、地域によっては準絶滅危惧種※にも指定されており、特に九州では非常に稀にしか見つかりません。

準絶滅危惧種:現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種(WWF「レッドリストの基本的な考え方」より抜粋)

幻の赤いクワガタ」とも呼ばれることがありますが、実際にはクワガタの仲間ではなく、ツチハンミョウ科に属しています。この昆虫は、クマバチなどのハチの巣に寄生して生活するなど、興味深い生態を持っています。しかし、まだ多くの謎が残る昆虫でもあります。

⚠️注意点

ヒラズゲンセイは美しい昆虫ですが、注意が必要です。危険を感じると、体や足の関節からカンタリジンという猛毒の物質を含む毒液を出します。この毒液に触れると、かぶれや水ぶくれができることがあります。万が一毒液に触れてしまった場合は、すぐに水で洗い流しましょう。見つけた際は、興味本位で触らず、観察する程度に留めてください。

野間さんのコメント

野間さんは今回の発見について、「初めて見たので興奮しました。図鑑やテレビで見るものだと思い込んでいたので、実物を見ると迫力が違いました。抜群の存在感でまさに、幻の昆虫だなと思いました。」と語っています。

今後も、野間さんをはじめとする研究室の学生たちの活躍に期待が高まります。

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