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地域貢献 国際交流(国際貢献)

石川達也客員教授が「黄綬褒章」を授章

このたび、南九州大学の客員教授であり南九大アンバサダーでもある石川達也先生が、「黄綬褒章」を授章されました。この褒章は、長年にわたって専門分野に専念し、公共性の高い分野で顕著な功績を上げた方に贈られる名誉あるものです。

南九大アンバサダーとは

江戸時代から続く「生酛造り」の伝統を継承

石川先生は、広島県で杜氏として数十年にわたり酒造りに従事され、特に江戸時代から続く伝統的な「生酛(きもと)造り」による日本酒の製造技術を継承されています。この生酛造りでは、自然の乳酸菌が入り込む環境を作り、豊かな香りと深みのある味わいを持つ日本酒を生み出す手法で、石川先生はこの技法を用いて日本酒のブランド力向上に貢献し、後進の育成にも尽力されています。

今回の受章について、石川先生は「伝統的な酒造りが評価され、先人が培ってきた技術や精神を後世に伝え続けることの大切さが伝わればうれしいです」と述べています。

「Nankyu Dialogue」での講演

さらに石川先生は、南九州大学の公開講座Nankyu Dialogue(南九ダイアローグ)の第1回および第3回で講演を行い、伝統的な酒造りの技術や文化的な意義について学内外に発信されています。これを通じて、多くの方々に日本文化の奥深さやその継承の大切さを伝えてこられました。

ニュースリリース(Nankyu Dialogue vol.01)

 

「酒造り」の無形文化遺産登録勧告も

さらに、この伝統的な酒造りが持つ文化的価値はユネスコによっても評価され、この度、日本の「酒造り」が無形文化遺産として登録勧告されました。酒造りの技術が国際的な文化遺産として認められたことで、日本の伝統文化の価値がさらに広がると期待されています。

関連リンク

■「秋の褒章授与」

放送日メディア記事

2024年 11月2日

NHK水戸「秋の褒章」 県内では杜氏の石川達也さんに黄綬褒章

2024年 11月2日

NHK広島

秋の褒章 広島県内から8人

2024年 11月3日

内閣府HP

令和6年秋の叙勲等

 

石川先生の受章と、日本の伝統技術が国際的に評価されたことを心よりお祝い申し上げます。これからも、伝統技術の継承と次世代への発展に向けた石川先生の活動が続くことを期待しています。

南九大アンバサダーとは

2024年5月より、南九州大学(南九大)では地域社会とのつながりを深めるため、外部講師として学外から授業に参画していただく方々に「南九大アンバサダー」委嘱し、委嘱状をお渡ししています。

南九大アンバサダーとしての役割を果たしていただくのは、地域で活躍するプロフェッショナルたちです。これまでに、日本酒造杜氏組合連合会会長の石川達也氏有限会社らいふのぱんの山路裕敏社長山路まり子専務の3名が南九大アンバサダーとして委嘱されています。彼らは専門知識や経験を活かし、学生たちに貴重な学びの機会を提供してくださっています。

南九州大学は地域に愛される大学を目指しています。地域の企業の方々から積極的に講義を行っていただき、地域に貢献できる学生をともに育てていく同志として、産・学・官のつながりを深めていきたいと考えています。南九大アンバサダーの皆さんと共に、地域と大学が一体となって成長していく未来の創造を目指しています。