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食品開発科学科 地域貢献

和菓子の製造実習で季節の美を体験(食品開発演習Ⅰ)

和菓子のプロが講師 虎彦株式会社との連携実習

南九州大学食品開発科学科では、2年生を対象とした「食品開発演習Ⅰ」の授業で、地元の和菓子製造会社・虎彦株式会社上田耕市社長と菓子職人の三輪健二課長を外部講師としてお招きし、「和菓子の製造実習」を行いました。お二人は、この度、南九州大学アンバサダーに任命され、地域連携の新たな一歩として授業に参加いただきました。

四季を彩る「ねりきり」作りに挑戦

授業では、上田社長による和菓子作りの講義が行われた後、三輪課長の指導のもと「ねりきり」の製造実習がスタート。学生たちは講師のお手本に見入りながら、餡を包む工程を繰り返し練習しました。今回は、菊、椿、落葉、クリスマスツリーといった四季折々のデザインに挑戦し、美しい和菓子を完成させました。
(ねりきり:白あんに砂糖や山芋などのつなぎを加え練った「練りきりあん」を細工したお菓子)

学生の感想と和菓子製作の魅力

実習に参加した学生たちは、和菓子づくりの奥深さや繊細な技術に触れる中で、その魅力を実感しました。四季の移ろいを表現したねりきりが完成するたびに、学生たちの表情には達成感と喜びが浮かび、和菓子製作の楽しさを存分に味わっている様子が伺えました。

地域との連携で土地の伝統に触れる

この実習は、単なる技術習得にとどまらず、地元食品産業への理解を深め、和菓子職人としての心構えや仕事に向き合う姿勢を学ぶ機会となりました。また、地元企業との連携によって、学生たちは地域の食文化や伝統に触れる大切さを実感。今後の就職活動やキャリア形成においても、大きな財産となるでしょう。

南九大アンバサダーとは

2024年5月より、南九州大学(南九大)では地域社会とのつながりを深めるため、外部講師として学外から授業に参画していただく方々に「南九大アンバサダー」委嘱し、委嘱状をお渡ししています。

南九大アンバサダーとしての役割を果たしていただくのは、地域で活躍するプロフェッショナルたちです。これまでに、日本酒造杜氏組合連合会会長石川達也氏、有限会社らいふのぱん山路裕敏社長と山路まり子専務などの方々が南九大アンバサダーとして委嘱されています。彼らは専門知識や経験を活かし、学生たちに貴重な学びの機会を提供してくださっています。

南九州大学は地域に愛される大学を目指しています。地域の企業の方々から積極的に講義を行っていただき、地域に貢献できる学生をともに育てていく同志として、産・学・官のつながりを深めていきたいと考えています。南九大アンバサダーの皆さんと共に、地域と大学が一体となって成長していく未来の創造を目指しています。