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環境園芸学科 地域貢献

木城町公園整備 「基本設計案」を半渡町長に説明

南九州大学と木城町の包括的連携事業の一環として進められていた「公園整備計画」において、このほど「基本設計案」が策定されました。これに関連して、令和7年1月10日(金)、策定に携わった環境園芸学科・造園学分野・造園計画研究室所属の学生らが木城町を訪れ、半渡英俊町長らに報告を行いました。

(ニュースリリース)木城町の公園整備 基本設計案を策定

基本設計案の概要

策定された基本設計案は、現地の自然を活かしながら、年齢を問わず、人々が自由に楽しめる空間を目指しています。

例えば、町の木である「カシ」を主とした「どんぐりの森」の整備や、町民からの要望であるビオトープ池や観察デッキを設置しました。また、変化に富んだ散策路には健康運動用具を備える一方で、防災機能も考慮した様々な装置を公園内に導入。誰もが安心して楽しめる設計となっています。

報告会の構成

報告会は木城町役場にて行われ、同研究室の関西剛康副学長と、4年生の金子凌馬さん(大阪・枚岡樟風高校卒)が出席しました。

金子さんによると、設計案をまとめるには、町民から寄せられた意見を反映させる難しさがあり、「時には研究室の仲間と長時間議論を交わしながら計画を練り上げてきた」とのこと。また、「自分自身、小さいころ近所の公園で遊んだ記憶が残っている。新しい公園も、子どもたちの記憶に残る場所になってもらえたらうれしい」と笑顔で期待を語りました。

金子さんからの報告を受け、同町の恵利修二教育長は、「年間を通じて、子どもたちが身近に自然を感じることができる環境であり、心休まる公園になる」と評価。半渡町長も、「これから私たちがどう(計画を)具現化していくか(にかかっている)。引き続き(整備計画を)手伝ってもらえると、ありがたい」と話していました。

今後の計画

今回の「基本設計案」は、令和5年度作成の「基本計画案」をベースに、行政や教育関係者らとのワークショップで出された意見や、学生たちが学んだ造園学の専門知識、技術、アイデアなどが盛り込まれています。木城町は3年内の供用開始を見込んでおり、今後、2025年度に詳細(実施)設計が進められ、南九州大学もアドバイザーとして携わる予定です。