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環境園芸学科

【特別実習】草地管理機特別実習を実施しました

7月28日水曜日、造園ガーデニング実習Ⅰにおいて、草地管理機特別実習(都城キャンパスグラウンドにて)が行われ、造園ガーデニング実習Ⅰの受講者36名、教職員9名の45名が参加しました。

講師として、南九州沖縄クボタの方々とハスクバーナー・ゼノアの中村様を招聘しました。

今回の特別実習の目的は、主に3点です。

  1. 本学にない草地管理機の使用体験をする。
  2. 省力化と安全性の向上が必要となる、原因/背景を理解する。
  3. 1と2を基に、造園及び緑化業務の作業マネジメント/リスクマネジメントの向上を図る。

使用する機械は、①乗用草刈機(2台)、②運搬車(1台)、③ラジコン草刈機(1台)、④スイング式のり面草刈り機(1台)の4種5台です。デモとして、ハスクバーナ・ゼノア社製ロボット芝刈機オートモアの説明も行われました。

まずは、南九州沖縄クボタの田中講師より、乗用草刈り機、運搬車、スイング式のり面草刈り機の特徴が説明されました。

実習で使用した草地管理機

乗用草刈り機①集草機付き)…刈り取り/集草/排出の3役を1台で行えます。23馬力ディーゼルエンジンで、湿って重い草や密度の高い草も力強く刈り取ります。

乗用草刈り機②…落ち葉やサッチ(刈り草)を芝生内にマルチングします。

運搬車…アメリカから逆輸入された運搬車で、ゴルフ場や海岸・公園管理など、大規模な管理地での活躍が期待されています。

ラジコン草刈機…スマート機械に分類される機械の一つです。ラジコン作業なので斜面などに立つことなく、安定した場所から機体を操作できます。安心、楽々、ほこりの影響から離れて快適に草刈作業できます。太陽光パネル管理や林業現場などで活躍しています。

スイング式のり面草刈り機…最大利用傾斜は50°で、硬い草や障害物に当たると刃が逃げて馬力ロスや刃こぼれを防ぐフリー刃を使用。また、上下合わせて4枚の刈刃が草を細かくカットするので、集草不要です。
続いて、ハスクバーナー・ゼノアの中村講師より、ラジコン草刈機とロボット芝刈機の説明が行われました。

ロボット芝刈機…地中に埋め込まれたワイヤー内の草刈りを行います。髭を剃る感覚で、常時草刈を行うため、サッチの発生もほとんどありません。バッテリー式の為、作業音がほとんどしないという特徴もあります。グラウンドや高速道の緑地管理などで活躍しています。

実習

両講師からの説明後、実習に入りました。

まずは、ラジコン草刈機と運搬車を2班に分かれて操作練習を行いました。

ラジコン草刈機は、遠隔操作なので、操縦者は日陰に入り、安定した環境で実習を行うことができました。
運搬車は、グラウンド内を走行しました。逆輸入だけあってパワー溢れる走行を体感しました。悪路での運搬にも存分に力を発揮できそうです。

休憩後、乗用草刈機①集草機付き)、乗用草刈機②、スイング式のり面草刈機を3班に分かれて順番に体験しました。 学生達は、乗用草刈り機での刈り取り体験はありましたが、1台で刈り取りから排出までを行えるタイプや芝生内へのマルチング機能付きの使用は初めてでした。操作性の容易さと一連の作業時間の早さ、仕上がりの良さに驚いていました。また、刈り取り時の操作ミスによる事故を防ぐ為の安全装置にも、関心を寄せていました。

スイング式のり面草刈り機は、草刈時における石の飛散なども抑えられ、安全性の高い機械だと感じました。長時間ののり面作業にも適応できる操作性でした。教職員からは、好評価を得た機械でした。残念ながら、学生からは乗用草刈機ほどの高揚を感じませんでした。

特別実習を通して

今回の特別実習では、本学に有しない草地管理機械を操作/体験できた貴重な時間となりました。
学生たちは、機械の作業力を体験し、従来機との作業効率を比較し、省力化の必要性を体感したようです。
今後も、学生にとって有意義な内容を提案していきたいと思います。

謝辞

実習の講師としてご尽力いただきました、株式会社南九州沖縄クボタの皆様方
ハスクバーナー・ゼノアの中村様にお礼申し上げます。